クラウドサービスで革新する今後のITソリューション


日付: 2020-06-02 閲覧数: 674



クラウドサービスとは

クラウド(クラウドコンピューティングサービス)とは、一言でいうと

「ハードウェアやソフトウェアを持たなくても、
      インターネットを通じて、サービスを必要な時に必要な分だけ利用する考え方」

のことです。


今までは、ハードウェアを購入したり、ソフトウェアをパソコンにインストールしたり、ソフトウェアのライセンスを購入した上で自社のデータセンターへ環境を構築する(オンプレミス環境)のが一般的でした。しかし、クラウドの出現によりハードウェアを購入したり、ソフトウェアをインストールしなくても利用できるサービスが沢山生まれました。


後者の「ハードウェアを購入したり、ソフトウェアをインストールしなくても利用できるサービス」が、クラウドサービスと呼ばれているものです。何故、クラウドと呼ばれているのかは諸説ありますが、インターネット(雲)の向こう側のサービスを利用していることから、クラウド(cloud=雲)と呼ばれるようになったともいわれています。この他にもcrowd(クラウド)と書いて、集約したシステムという意味でクラウドと呼ぶようになったともいわれているようです。


サービス利用のメリット


(他にもあるが)大きく以下の3つが挙げられる。


①導入スピードが早い


これはクラウドサービスの一番のメリットと言っていいでしょう。ブラウザで管理画面にアクセスし、ぽちぽちと操作すれば基本的なインフラ準備ができます。数年前であれば、インフラ機器発注~環境構築まで数か月要することもありました。今では1時間あれば、環境構築可能です。


更にこのメリットはこれからクラウド導入を検討している企業にも生きてきます。お試しで環境を検証したい場合に、サーバ構築・削除を何度も行うことが出来ます。


②導入コスト低減


場合にはよりますが、インフラ構築ベンダの作業量が減る、あるいはアプリ開発ベンダがインフラ構築も担当できることもあるので作業費の削減、また、必要な時に必要なリソースを利用できるのでランニングコストも削減できます。ただし、オンプレミスからクラウドサーバへの単純な移行であれば、クラウドの方が高額になることもあります。


③運用負荷低減


利用するサービス形態(Iaas,Pass)によって変わりますが、インフラ障害は、すべてクラウドサービス側で実施してもらえます。従来のオンプレミス環境であれば、サーバ運用担当者がサーバのリソースを監視し、数年後を見据えて、ストレージ・ディスクの拡張を行うといった作業が必要になりましたが、その必要がありません。必要な時に必要なリソースを設定すれば 良いのです。


サービス利用のデメリット


(他にもあるが)大きく以下の2つが挙げられる。


①セキュリティ・障害対策を委ねることになる


クラウドサーバは、セキュリティ対策や障害対応もクラウドベンダーに任せることになります。通信障害が起こったときも、自社で原因の究明やサーバーの立ち上げ直しによる復旧作業はできません。そのため、自社のポリシーに合ったセキュリティ対策や、障害対応を行うことのできるサービスを選択しましょう。


また、通常の運用が安定しているかなど性能や利用実績なども確認し費用とバランスの良いものを導入することをおすすめします。


②長期的に見るとコストメリットが出ないこともある


クラウドサーバは、月額従量課金制のため、サイトやシステムが大きくなり使用量が増えると高額になってくることがあります。


長期的にみると、自社でサーバを構築したほうが低コストになることがあるのです。定期的に見直して、クラウドのコストメリットが無くなった場合には、オンプレミス型への移行の検討も行うといいでしょう。


3大クラウドサービス


以下3つのサービスが日本では上位シェアを誇っています。


①Amazon Web Services(AWS)


Amazonが提供するパブリッククラウドサービス。世界22のリージョン、69のアベイラビリティーゾーンで運用されており、日本には東京と大阪にアベイラビリティゾーンがあります。近々、バーレーン、ケープタウン、香港特別行政区、ジャカルタ、ミラノの5つのリージョンと、15のアベイラビリティーゾーンが追加される予定です。


2004年からサービスを提供しているシェアNo.1のサービスで、ストレージには一日の長があります。パブリッククラウドのデファクトスタンダードとも言えるサービスであり、サービス系アプリやビッグデータ分析、ストレージなど、幅広い利用に適した優等生な性能を誇るため、パブリッククラウドを比較検討する際にはまず候補に入れるべきでしょう。


②Google Cloud Platform(GCP)


Google が提供するパブリッククラウドサービス。世界21のリージョン、64のゾーン、134ヵ所のネットワークエッジのロケーション、200以上の国と地域でサービスを提供しており、2016年には東京でも運用を開始しました。現在、日本には東京に3ゾーンがあり、大阪にも3ゾーンが新たに開設される予定です。


Google 検索や Gmail 、YouTube 、 Google マップなど、 Google の各種サービスを支えるプラットフォームと同等の、高性能で高速、セキュアで安定した強固なインフラを利用できます。また、多様な言語に対応したPaaSである Google App Engine は、アプリケーションのユーザが急激に増えた際にも自動的にスケールされるため、大規模なユーザ増にも耐え得る。


ソフトウェアをインストールしなくても利用できるクラウド(雲)サービス

サービス系アプリだけでなく、わずか数分でテラバイト単位のビッグデータを処理できるBigQueryや、ディープラーニング用サービスのCloud Machine Learningなども優れているため、機械学習を活用したビッグデータ解析を行いたい場合には検討して良いです。また、 Google が提供している Gmail や Googleカレンダー 、スプレッドシートなどのクラウドサービスとの連携にも最適で、Google App Engine も利用可能なため、これらの Google 製品を活用している場合は、真っ先に検討したいサービスです。


③Microsoft Azure


Microsoftが提供するパブリッククラウドサービス。世界56のリージョン、140ヵ国でサービスを提供してる。Office 365などのMicrosoft製品との親和性が高いことも特長のひとつです。市場唯一の一貫性のあるハイブリッドクラウドを謳っており、既存のシステムからスムーズに移行しやすいです。


Active Directoryとの連携に長けており、Active Directoryを導入している企業にとっても移行しやすいサービスでしょう。また、Azure Marketplaceに多種多様なアプリケーションが用意されているため、さまざまな機能拡張を比較的容易に行えます。用途としては、Microsoft製品との連携が要件に入る場合はまず検討したいです。Active Directoryを使ったイントラネットなどをクラウドに移行したい場合などにも有効なサービスです。


今後は・・・


現行のオンプレミス環境から即座にクラウドサービスへの移行はいくつもの大きな障壁があると思います。なので、筆者のおすすめはITそのものの考え方を変える必要があると考えています。従来であれば費用対効果を検討し、一回で環境を構築し数年にわたり運用するといった考え方が当たり前になっていましたが、これからはそうもいきません。


デジタルトランスフォーメーションの考え方が生まれ、この考えにいち早く追随することが今後のビジネス拡大に当たって、重要なタスクとなります。その為に、まずは「使ってみる」。この考え方を大事にして、クラウドへの移行を是非とも検討していただきたいです。



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